経営管理スキル その2

株式会社/会社法の基本

「株式会社とは何か説明してください」と聞かれて、正確に説明できない方も意外といるのではないでしょうか。株式会社の基本的な仕組みがよくわかってないと感じた方は、まずはこのテーマから始めることをおすすめします。

会社法と聞くと、なんだか面倒くさい法律条文とか出てくるのかと思うかもしれませんが、そんなことはありません。株式会社の仕組みはそんなに難しいものではありませんし、法務の専門家を目指す人でない限り、法律そのものを読んで覚える必要はありません。書店にいけば右のような「株式会社の仕組み」といったタイトルの入門書が売られていますので、まずは自分が読みやすいと思った本を1冊読んでみましょう。


会計(アカウンティング)

会計は、企業のお金の出入りを記録、計算、管理するための手法です。会社にどういうお金の出入りがあって、そのお金がどのような形で社内に保持されているのか、あるいは消費されているのか、利益はどういう状況になっているのか、そのような情報を体系立てられた数字として管理するのが会計の目的です。

経理担当の方などは、簿記(お金の動きの記帳、決算書の作成)から学ぶ必要があるでしょうが、研究開発職の方など、まずは概要から理解すればよいという方は会社の基本的な財務諸表である貸借対照表(バランスシート)、損益決算書、キャッシュフロー計算書の意味、読み方から勉強されるのがよいでしょう。書店にいけば、入門書がいくつか置いてあるはずです。まずはそれを読むことからでも十分です。

目安として資格にトライするとすれば、日商簿記の3級がおすすめです。


財務(ファイナンス)

財務と会計は混同しがちですが、英語では財務(ファイナンス)と会計(アカウンティング)は意味がわけられています。日本語で財務という場合、会計も概念的に含まれていることも多いですが、ここでは財務と会計をわけて説明しています。その理由は、バイオベンチャーの経営にとってファイナンススキルが次の2つの点で重要になるからです。

1点目は資金調達です。資金調達をいつどのような形で行うかという資本政策を考えるスキルは、バイオベンチャーの経営にとって不可欠なものになっています。2点目は事業(企業)価値の算定です。バイオベンチャーの事業は先行投資型であり、収益が生まれるのは5年、10年先の話になります。そのような事業の現在の価値をどうやって論理立てて算出するのか、その方法論はファイナンス、ライセンス交渉、事業のGo or No Go判断などに必要になります。

ファイナンスの勉強は少しとっつきにくいかもしれません。入門書もあまりありません。まず会計の基礎知識を身につけて、それからファイナンスの勉強に入ることをおすすめします。


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