バイオベンチャーで役立つスキル

就職・転職活動をするにあたっては、自分の武器としてアピールできるスキルを持つことが非常に重要になってきます。自分がどういうスキルを持っており、それをどう活かしたいか、どう活かすことができるのか、それを伝えることが採用面接における最重要ポイントだといっても過言ではありません。

スキルは、社会生活や特定の職務・職種経験を通じて身につけていくものもありますし、自主的な勉強で身につけることができるものもあります。自主的な勉強でスキルを身につける場合、何らかの資格の取得をスキルの裏付けの1つにすることができます。

自主的に勉強に取り組めるもので、バイオベンチャーにおけるキャリア形成上において役立つスキルのジャンルとしては、経営管理、財務会計、英語・英会話などがあげられます。


経営管理スキル

研究開発畑の人は、企業経営に関する基礎知識を持っていないことも多いでしょう。学校では会社の基本的な仕組みすら教えてくれませんし、研究開発の仕事をしている場合は職務の中で学ぶ機会も少ないですから、当然といえば当然です。しかし、ベンチャーのみならず、企業において管理職、最終的には経営層を目指したいという方は、担当職務に関わらず企業経営に関する勉強をしておいて損はありません。企業経営の基礎知識は、会社の経営状況を体系的に把握するためのベース知識になりますし、経営戦略などを考える場合にも必要な知識になります。

このスキルが身につけられる資格には、中小企業診断士、MBAなどがあります。

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財務会計スキル

財務会計は経営管理のベース知識の1つであり、職種に関わらず、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書など、経営状況を表す基本的な財務諸表を理解できるぐらいの会計(アカウンティング)知識は持っておきたいところです。特にベンチャーは、会社の状況変化がダイナミックですから、今自社がどういう状態にあるのかを客観・定量的に把握できる物差しを持つことは大事だと思います。また、財務(ファイナンス)で学ぶ資金調達や事業価値算定はバイオベンチャーの経営にとって重要な要素になります。経理や財務のスペシャリストを目指す方、会社の財務責任者であるCFOを目指す方は、より深い専門性を追求し、何度の高い資格に挑戦するのもよいかと思います。

このスキルが身につけられる資格には、簿記、税理士、公認会計士、米国公認会計士(CPA)などがあります。

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英語・英会話

バイオベンチャーにはグローバルなビジネス展開が欠かせません。研究、開発、事業開発、管理、どの職種であっても、海外の企業や研究者と接する場面が出てきます。英語・英会話のスキルは、バイオベンチャーで働く上で必ず役立つと思います。

英語力の証明となる資格・テストには、TOEIC、TOEFL、英検などがあります。

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注意したいのは、「資格=スキルではない」という点です。目的は資格の取得ではなくスキル向上ですから、そこを見間違わないようにしましょう。資格を取得したとしても、実際に使える知識・スキルとして身につけておかないと、あまり意味がありません(履歴書に書く材料にはなりますが)。また、資格を取得した、しないに関わらず、勉強して得た知識を実践の場で使いながらブラッシュアップしていくことが重要です。


自助努力で身に付けたスキルは大きなアドバンテージ

忙しい中、継続的に時間を作って自主的なスキルアップに取り組むのはなかなか大変なことです。それだけにここでの頑張りは、自分の大きなアドバンテージにつながります。実際、私自身、以前は研究開発の仕事をしていましたが、自主的に会社経営・財務に関する勉強をし関連する資格を取得したことが、その後ベンチャー経営に関わる仕事に就くことにつながりました。