バイオベンチャーの社数、分類

日本にはバイオベンチャーはどれぐらいの数あるのでしょうか。政府などが発表している大学発ベンチャーの統計、財団法人バイオインダストリー協会(JBA)が発表しているバイオベンチャー統計などによると、だいたい500〜1000社程度のバイオベンチャーが国内に存在しているとされています。

ただ、2010年時点において研究開発型で成長志向のあるバイオベンチャーは200〜300社程度ではないかというのが管理人の考えです。どこで線引きするかは集計の目的により異なり、上記統計にはこのサイトで定義する創薬や再生医療等の研究開発を行っているバイオベンチャーに当てはまらない会社が多数含まれています。


バイオベンチャーは、大きく大学発ベンチャー(理研や産総研発も含む)とスピンアウト・スピンオフ型ベンチャーに分類されます。バイオベンチャーは、その競争力の源となる基盤技術や開発品目を保有しています。その技術や開発品が大学の研究成果に由来しているのが大学発ベンチャー、企業の研究成果に由来しているのがスピンアウト・スピンオフ型ベンチャーです。

また、医薬品開発経験者が中心となって設立される開発品導入型の創薬ベンチャーという形態もよくみられる企業タイプの1つです。このタイプの企業は、自らは開発機能に特化し、有望と思われる医薬品候補を製薬会社から導入して開発を進めます。


大学発ベンチャー

大学教授などが自ら創業者として会社を立ち上げるケース、大学の研究成果に目をつけた企業出身者などが創業するケースの2パターンあります。創業後も大学との共同研究を活用しながら、研究開発を進めていきます。

企業例: アンジェスMG、オンコセラピーサイエンス、セルシード


スピンアウト・スピンオフ型ベンチャー

製薬会社などの企業における研究開発成果を元に設立されるベンチャー企業で、その企業に所属していたメンバーが独立して開発を続けます。元企業との資本関係をある程度維持している場合をスピンオフ型、完全に独立した形で創業する場合をスピンアウト型と呼びます。

企業例: カルナバイオサイエンス、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング


開発品導入型ベンチャー

医薬品の開発経験者、目利き能力があるメンバーが中心となって設立されるベンチャーです。開発する品目は、評価を行った上で、有望と考えられるものを製薬会社などから導入(ライセンス)します。米国では、スペシャリティファーマと呼ばれる、得意領域、例えばがん領域などに特化して品目を揃えるタイプの企業が多く存在しています。

企業例: そーせいグループ、メディシノバ