2010年8月30日 富士フィルムがJ-TECへの資本参加を発表

富士フイルムは、国内で再生医療事業を展開するジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)の第三者割当増資40億円を引き受けることを発表しました。増資引受け後、富士フィルムはJ-TEC株式の41%を保有することになる見込みとのことです。今回の資本参加の目的は、富士フィルムが開発したコラーゲンをモデルとしたリコンビナントペプチドの再生医療材料としての展開を図るため、とされています。

フィルムに代わる新たな成長事業が必要な富士フィルムは、医療分野を成長事業の重要な1つとして位置付けており、富士フィルムファーマを立ち上げるなど、すでに製薬事業にも乗り出しています。製薬企業が再生医療への本腰をなかなか入れない中、富士フィルムが大手企業として先に参入の名乗りをあげたことは、再生医療業界全体を活性化させるきっかけになりうると思います。

また、国内で唯一承認されている再生医療製品を持つJ-TECへ、株式市場が低迷するこのタイミングで出資を決めたことは、興味深い意思決定だと思います。再生医療自体がこの先どういう道をたどるのかというリスクは残りますが、うまくいけば大きな先行者利益を獲得できるかもしれません。

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