経営者・創業者の理念や方針

ベンチャーは経営者・創業者の影響が大きい

ベンチャー企業の経営は、経営者(社長)と創業者の影響を強く受ける傾向にあります。会社全体の人数が多くても数十人、少なければ数人程度しかいない中、中心となって会社の目標や経営方針を決める人物なのですから、それも当然です。

また、数百人、数千人規模の会社では、入社後、社長や創業者と直接会って話す機会はそれほど多くないでしょうが、ベンチャーでは毎日顔をあわせ、直属の上司・部下として接することが当たり前になります。根っこの気持ちとして、「この経営者・創業者と一緒に目標に向かってがんばりたい」と思えることがベンチャーで働く上でもっとも重要といえるのではないでしょうか。

よって、経営者や創業者と直接会って話をしてみた上で、人柄が信頼できそうかどうか、会社の目標や経営理念などに共感できるかどうか、この点は会社を選ぶ上で非常に重要なポイントと思います。


ちなみに経営者と創業者というのは、会社における次のような存在になります。

経営者

会社の経営トップ。通常は代表取締役社長のこと。

創業者

目的を持って会社を創設した人。複数いる場合もある。通常は大株主(会社の所有者/オーナー)であり、経営陣(取締役)を選ぶ権利を持っている。自らが経営トップとなる場合には、オーナー経営者と呼ばれる。


一般にベンチャー企業では、経営者=創業者、つまり社長がオーナー経営者であることが多いのですが、バイオベンチャーの場合、創業者=大学の教授(技術の生みの親)、経営者=事業会社出身者、というパターンも多いです。なぜなら、大学の教授などは会社経営の経験がない場合がほとんどですし、自分の時間の100%を会社のために使うことができません(教授としての仕事もありますから)。そういう場合には、会社を創設した後、経営を任せるパートナーとして事業会社出身者を招き入れ、社長に据えるわけです。


直接話を聞いてみよう

社長がオーナー経営者の場合、社長との面談の際に事業内容や経営理念についてできるだけ多く質問するなどして、相手の人柄や考え方を確かめるようにしましょう。面度後にモヤモヤした感じが残るようであれば、「社長もお忙しいと思うが、再度話を聞きたい」と人事担当の方にお願いしてみるのも手です。それで面談を断られたり、社長への質問の回答が納得いかないものであれば、その会社とは縁がないと考えるのもひとつの答えです。

バイオベンチャーによくある「創業者=大学の先生」のパターンの場合、事前に創業者にも会って話をすることが望ましいと思います。創業者の意向は経営に大きく関わりますし、創業者である大学の先生が会社の研究機能を実質的に取り仕切っている場合もあります。会社の設立動機、会社の将来展望などを事前に聞いておけば、その会社への理解が深められるでしょう。ただし、創業者の経営への関わり方が薄い場合には、直接会って話をすることができないかもしれません。会社のことを完全に経営者に任せている場合もありますので。ただ、会社の反応をみる上でも、面談を頼んで損はありません。

経営者にせよ創業者にせよ、数回会っただけでその人の人柄を見極めるのが難しいかもしれません。あまりこだわりすぎず、直感を信じましょう。